これは面白い!したたかなサンシャイン水族館に見た今後のマーケティング法!

昨日、サンシャイン水族館に子供と一緒に行ってきました。
実は年間パスポートを持っているので何度でもいけちゃうのです♪
今回は、今年に入って5回目ですね。
 
ビルの上にあるのでかなり小さいです。どれくらい小さいかというと。。。
勝手に水族館の来場者数と延床面積をまとめてみました。
 
日本の水族館 来場者数と延べ床面積
 
日本で一番大きな水族館は美ら海水族館だと思っていましたが、今は名古屋港水族館なんですね。
その名古屋港水族館の5分の一、東京にある葛西臨海水族館(マグロで有名)の約半分という小ささです。
娘と歩いてみても15分もあればざっくり見れてしまう(笑)
  
しかし、延面面積に対しての来客数は美ら海水族館、すみだ水族館に次ぐ3位でかなり優秀。
一位の美ら海水族館は完全に沖縄にきた観光客だし、二位のすみだ水族館もスカイツリー目当ての観光客でしょう(たぶん)
サンシャイン60という40年前に立てられた高層ビルで目新しいものは無い。観光客は少ないんじゃないかな。
でも、集客ガンガンしている。いつ行っても人であふれている。
 
ちなみに延床面積の集客力ランキングは
延床面積の集客力ランキング
美ら海水族館が強い!ですが高効率な水族館が目立ちますね。
関西系は従来の重厚長大な水族館が多いのかしら、やばいですよ~。
 
これは集客に対する秘訣やアイディアが詰まっているのではないでしょうか?
実際に足しげく通っている当事者が他水族館を比較しつつ分析しました。

 
 

徹底してファミリー目線

 
入場すると駐車料金が2時間無料になります。これはベビーカーで来るであろうファミリー層には非常にうれしい。
入ってすぐにベビーカーを預ける場所があり、預けて回ることで小さなスペースを有効に活用できる工夫をしています。
専任スタッフが管理してくれるので安心してベビーカーを置いていけるのはいいです!
 
フリーwi-fiが館内に飛んでいて、解説アプリのダウンロードが始まっていました。
ARを活用したアプリでかざすだけで生物の解説が始まるアプリでやってみたかったのですが、人が多すぎて今回は断念しました。こういった学習アプリをすぐに導入するのも何度も行くにファミリー層にはうれしいサービスです。見るだけじゃなく解説も楽しめる。こういうのリピーターには超重要。
 
かざすだけのAI図鑑アプリ、サンシャイン水族館などで無料体験
https://resemom.jp/article/2018/08/20/46306.html
 
 

パンチのある企画展

都心部と地方の水族館で大きな違いがあるのはここですね。
 
地方は観光客ですので施設でアピールするしかないですもの。企画展とかはオプションで、日本一の大きさ!日本一の飼育数!とかできてもらう。各水族館に目玉がある、これは王道です。でもちょっと古くなってきてる。。
 
反対に都心部の水族館は規模感や目玉商品が作れない。元々小さいから大きさでは絶対に勝てない。それで、リピーターになってもらう企画展がメインになる。面白そうな企画展にはリピーターが足を運びやすい。
 
で、今サンシャイン水族館では
・化ケモノ展
・ホラー水族館 七人ミサキ
・カワウソウ選挙
もう、面白そうですよね。子供連れて行きたくなりますよね(笑)

画像だと
サンシャイン水族館 化ケモノ展

サンシャイン水族館ホラー水族館 7人ミサキ

サンシャイン水族館 カワウソウ選挙
 
他の都市型水族館のサイトを回遊しましたがあまりインパクトのある企画展はありませんでした。残念。
リピートさせるためには頭を振り絞って企画を立てることが重要ですね。
 
 

サブスクリプション化

で、最後にここに行き着きます。
水族館のように、ユーザーが沢山きても、こなくてもコストがあまり変わらない業界はいろいろと存在します。
同様な動物園や遊園地はもちろんですが、宿泊施設、イベント会場など大きなものから接骨院、美容室などが上げられます。
 
入場料や利用料、施術費用などが利益となるのですが、競合が多く競争が激化すると利益が圧迫されます。
来客数自体が減ってしまうかもしれません。であればロイヤリティーを高く持ってもらい何回も何回もきてもらう。その事を念頭に考えたサブスクリプション(定額制)にシフトすることも1つの選択です。
 
世の中はどんどんサブスクリプションに移行しています。
デザイナーにとっては生命線のアドビ社のアプリケーションも昔は20万とかしたんです。今は月額制で気軽に使えるようになりました。
CDは昔買うものだったんです。いまや定額制のアプリで聞き放題です。
自動車だってレンタカーの先はカーシェアリングです。カーディーラーが個人向けにもリースを開始しております。
 
ではどうやって稼ぐのか?収益がなければ事業を続けられません。
アーティストの収入はCDからライブチケットやグッズ販売などに変わってきています。
水族館もリピーターを増やし、グッツ販売や企画展の入場費用で稼ぐように変わってきています。
オリジナルのガチャガチャ(400円!マジか!)が在庫が無くなるほどまわされている。壁には「お一人様10回まで!」の張り紙。いやいや誰がまわしているの(笑)ちなみにうちの娘は一回だけ。
 
各イベントが終わると決まって年パスの紹介がある。スタッフ教育も徹底されていて気持ちいいいくらいです。
「2回来場してもらえると元取れます!」といってプラカードを見せておりました。なんと今回も含めで2回だそうです!
  
 

まとめ

人を魅了して、集めるスキルが今後は必要なんです。
お客さんは水生生物を見にくるんではないんです、暇つぶしに水族館に来るわけでもないんです。
興味があったり、楽しめる”コンテンツ”を見にくるんです。そこでお金を払います。
 
それはユーザー目線に立った思考方法と、アイディアが不可欠です。
アイディアだけでは集客ではできません。アイディアの前にユーザーの理解が必要です。理解したユーザーが熱狂するようなサービスを開発し、そこにお金を払ってもらう。ロイヤリティーを高く持ってもらうにはサブスクリプション化して絆を絶やさない努力が必要になります。
 
と、益々、複雑になってくるマーケティングを感じた三連休でした。