「ガン保険」に関するフォーカスグループの開催で、オウンドメディアコンテンツの制作を支援
大手保険外資企業のオウンドメディアコンテンツの制作にあたりフォーカスグループを開催。
コンテンツの"種"となるユーザーの本音を収集した。
問題
競合他社のユーザーコミュニケーションが進んでおり、ユーザーとのつながりを強化するためオウンドメディアを活性化させる必要があった。
以前はオウンドメディア上で有名人のインタビューやサバイバーの記事を掲載していた。説得力は高いが実際にガンになった際に閲覧するサイトとなっていた。
保険商品としては病気になる前に入っていただくことが必須になる。現在、健康な方に興味をもってオウンドメディアを閲覧し興味を持ってもらえるかを考えていた。
仮説
健康な方が「考えたくない」が「考えないといけない」ガンに対してどういった意見や思いを持っているか探る必要があった。
通常の生活ではガンに関しての詳細な情報や準備をしているユーザーは少ない、という仮説を立てた。
では、どういった時にガンを意識し準備やウェブでの検索をしているのかを深掘りする施策を提案した。
- どういうタイミングでガンに対する興味や関心を持つか
- ガンに足しての知識を積極的に取集する事はあるか
- ガンに対する思いは
- ガンに対する準備を行っているか
- 保険に加入しているか。加入した要因、決め手はなんだったか
施策
10人のフォーカスグループを複数回実施。ユーザーの本音を徹底的に理解しコンテンツシードを収集した。
20代から40代の男女を一回10人として募集しヒアリングを複数回おこなった。セグメント項目として保険への加入有無、世帯形態、近親者でのガン発病などをとりミックスした。質問事項は同一だが意見の偏りを調べた。
項目制作に関しては情報収集方法、認知、経験、対策を中心に50項目を制作し、クライアント共に20項目まで絞り、コンテンツシードの獲得に望んだ。
結果
情報収集やサバイバーの情報など体験談の読み込みが多く、日常の対策情報が足りていないことが判明。信頼できる情報がどこにあるかもわからない事がわかった
経験者の体験談や闘病ブログなどを見ることは多いが、自分事となっていないため積極的なアクションにつながっていなかった。
また、情報が氾濫しており何が正確な情報なのかわからず、調べることすらしていないことが判明した。
そこで、体験談などは既に記事化されていたので、信頼できるソースから
- 統計情報をシンプルにわかりやすくしたコンテンツ作成
- 専門家からの日常的に気をつけるポイントコンテンツ作成
- もしもの時に備えた保険訴求コンテンツ
のカテゴリーから10本のコンテンツを作成しオウンドメディアに掲載した。