【2021年度】信頼を置いているメーカー・ブランドについてのアンケート
多数の商品が、リアルな店舗だけでなくオンラインでも購買できる2021年現在では、さまざまなマーケティングが行われていますが、飲食店や小売りの分野で根強いのが「口コミ」の効果。
「信頼のおけるメーカー、ブランドについての調査」を通し、その信頼はどのように醸成されたか、そしてママコミュニティにとって影響力の大きい「口コミ」というものが見えてきました。
対象ママさんの人数:119名
目次
日用品を購入する際に、「このメーカー(この商品)を必ず選ぶ」と決めているものは思い当たりますか?
ここでいう「日用品」については食器用洗剤やスポンジ、歯ブラシなどをイメージしてくださいと注釈しています。
数百円という金額感で、かつ競争の激しい商品を想定しましたが、「このメーカー(この商品)を必ず選ぶ」という商品が複数あるという方の割合が42%にのぼりました。
ともすれば「値段の安いもの」に流れがちな金額感ですが、メーカーや商品に対する信頼・こだわりが見えます。
一方で気にしない、または気にはするが購買に影響はしていないという方の割合は合計して29.4%となり、こちらも無視できない割合になりました。
1で「複数の商品にある」「ごく限られた商品にある」と回答された方はお答えください。どのようにしてその商品が優れているという情報を知りましたか?
そのこだわりのある商品との接点がどこで生まれたかという質問です。
ここで圧倒的に多かったのは「実際に自分で使ってみて」と、少々意外な回答となりました。
インターネット上の口コミが接点となったという回答は11%にとどまり、リアルな人間関係が接点になったのは更に少ない9.9%となっています。
とはいえ、自分で購入・使用するに至った「何らかの前情報」が潜在的にあったかもしれませんね。それは後述の回答からもわかります。
家族、知人にその商品を好意的に紹介したことはありますか。
紹介したことがある、が46.7%と最多となりました。
紹介したことがあるという人の数と、紹介されて購入に至ったという一つ前の回答とで乖離が大きく、一人で複数人に紹介をしたか、あるいは過去に紹介されたことが抜け落ちプラスの印象だけ残った、というケースが考えられそうです。
いずれにせよ、ママさんたちが良いと思ったブランド・商品を好意的に紹介することに対して抵抗があまりなく、かなりの頻度で情報交換が行われていることが伺えます。
(特典を目的としない)商品レビューを書いたこと、あるいはSNSにおける特定商品の紹介をしたことはありますか。
商品レビューによって特典が得られるケースは昨今めずらしくなく、そういったレビューは若干バイアスがかかるとみなし除外して質問しております。
レビュー・SNSでの紹介は52.9%がしたことがないという回答で、これはSNSなどで発信力のある一部の方ならSNSでの投稿(Instagramなど)をしたことがあるかも?という程度の回答になりました。
この設問に関しては好意的、否定的を絞らずに回答してもらっています。SNSやサイトにおける商品レビューは、そこまで活発に行われないようです。
レビュー・SNS投稿に関してのまとめ
ここまでのアンケート結果から、「少額の商品であっても特定のメーカー・商品に対する信頼が生まれることはある。その起点はほとんどの方が自分で探しだしたと思っているが、一方でリアルな情報交換によって良い商品への情報に触れる機会は多いため、無意識的にその商品を手にとった可能性もある。レビューの場がSNSになると紹介頻度は落ちる。」という図式が見えてきました。
続いて、「飲食店」というターゲットでの質問を見ていきます。より口コミが重要視されると予想した設問になっています。
飲食店について、ネット上の『好意的』な評判・書き込みを見かけて気になったことはありますか?
飲食店について、知人・家族からの『好意的』な紹介を受けて気になったことはありますか?
これら2つの設問では「リアルな人間関係/インターネット上での好意的な紹介」が飲食店の来客というアクションに結びついたかを調査しています。
ともに70%近い割合で、好意的な紹介が来客(集客)に結びついたと回答しています。
実際には距離や定休日、アクセスなど様々な要因があるでしょうが、紹介された(あるいは投稿された)好意的なレビューを受けた側は来店という形でアクションを返す傾向があると言えるでしょう。
『行ったことのない』飲食店について、ネット上の『否定的』な評判・書き込みを見かけたときにもっとも近い考え・行動を選択してください。
上の設問が「リアル」かつ「好意的」な紹介に対するレスポンスとして、こちらはその対比として「アンリアル」かつ「否定的」な口コミから受ける影響を表します。
25.2%はネット上の否定的な書き込み・投稿などによって来店機会を喪失するという回答となりました。これは多いと見るべきか、少ないと見るべきか、意見が分かれそうです。
レビュー・SNS投稿に関してのまとめ
ここまでのアンケート結果から、「少額の商品であっても特定のメーカー・商品に対する信頼が生まれることはある。その起点はほとんどの方が自分で探しだしたと思っているが、一方でリアルな情報交換によって良い商品への情報に触れる機会は多いため、無意識的にその商品を手にとった可能性もある。レビューの場がSNSになると紹介頻度は落ちる。」という図式が見えてきました。
続いて、「飲食店」というターゲットでの質問を見ていきます。より口コミが重要視されると予想した設問になっています。