中小企業の社長さん是非読んで貰いたい!リモートワークを導入してわかったこと
“働き方改革”が声高に叫ばれる中、我々もリモートワーク先進企業を目差して日々、試行錯誤しております!
日本の各地にいる約400名のママワーカーを抱える企業としてリモートワークは必須だからです。
ママワーカーを積極的に採用するようになるとリモートワークが前提になります。
子供は熱出しますし、育児に相当な負担がかかるので気持ちよく仕事してもらうためには必要と思います。
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そこで今回は弊社の失敗と現在の取り組みを公開し、中小企業でもできるリモートワーク実例としたいと思います!
目次
リモートワークの現状は?
はい、一発で全然進んでいないことがわかります。
無回答を除いた集計ですので、数値はもっともっと下がります。
実際にテレワークって言葉の意味まで知っている方が約3割しかいないのですから。。
取り組んでわかったこと
さて、こんな現状なので検索をしても、大企業のテレワーク実施などが上がってきて、我々のような中小企業にとってはあまり参考になりません。ということで、いつもの“やってみた”にならざるを得ないのでした(苦笑)
さて、導入してわかった事になります。
<良かった点>
●育児と仕事の双方の負担が軽減された
いつでも、どこでも仕事ができるとなると、結構イメージが悪いのですが、ママワーカー的には心身共に負担が軽減され好評でした。
仕事が終わって、保育園に迎えにいって、晩御飯を作って、お風呂に入れて、寝かしつける。
旦那さんは帰宅が遅いので、基本いつもワンオペ(一人で作業を全てすること)だったそうです。
なので一日でもリモートワークができると、通勤分の時間が浮きますので家事をする、自分の時間を取るなど有意義に使えるようです。リフレッシュしてもらわなくっちゃ家事と仕事の両立なんで絶対にできません!
●ITツールをフル活用してロスなくお仕事
Google is allなのでチャット、ビデオ会議、メール、ドキュメント保管、カレンダーなど全てオンラインで完結します。
今の時代は本当にいいですね。通信回線もしっかりとしているし、パソコンも市販品でさっくさく動く!
週に一度の社内の定例会議に参加してもらうことで、帰属意識もしっかりと保ってもらっています。このロイヤリティーってとても大事ですし、子供ばっかりと話していると無性に大人と話をしたくなる発作が襲ってくるそうですので、こういった定例会議に出席することは精神衛生上もいいようです(笑)
<悪かった点(改善すべき点)>
●決定権がないと仕事が効率的でない
誰かに確認しなければ仕事を進められない、
決定権が無いので仕事が途中で止まる、
など中途半端な決定権しかない場合はリモートワークには不向きです。
社内に入れば上司や先輩にコミュニケーションをとって仕事が進められるのですが、リモートワークになるとそばに頼れる人間が物理的に存在しません。そこでチャットツールなども導入したのですが、これが一番の間違いでした。問題点を明確にするには一連の作業や仕事全体を考察し、改善しなければいけないのですが、その場その場で発生した問題解決をチャットで行う、という非効率的な事に、管理者も対応がチャットになるので全体像がつかめず結局決断が遅くなる。
これは最悪です。
社内にフラストレーションがガンガン溜まっていきます。ギスギスした空気が見えるようでした(笑)
そこでリモートワークをする場合の作業をきめました。
当事者で決定できること、一連の作業をフローをこなし理解した後でリモートに移行する、決定権を与える。
これでイライラが激減しました。
●作業系か頭を使う仕事じゃないとダメ
上記のことでもわかったのですがリモートワークを行える一定のスキルが必要です。
専門分野の知識と経験がある人間が決定権を与えられて、始めてリモートワークは動き出します。
営業サポートや新しい部署に配属された方などはリモートワークは難しいと思います。
ある程度時間を置いて徐々に移行する形がいいと思います。
それか完全に作業に落とし込めている仕事をお願いする場合は効果的です。
一連の作業フローを固定しマニュアル化すれば場所は関係なくなります。コミュニケーションとデータ保管の場所さえ明確にしてあげれば仕事は進みます。
しかし、これには落とし穴があって外注との境界線がぼやけてきます。外注会社でもっと安くできるのあればそちらに流れていきそうです。
スキルフルな方は正社員(短時間のママ)、作業系の方はママワーカーとだいぶ明確に分かれてきております。
ママワーカーでもやる気のある方、元々スキルを持っていらっしゃる方は、ドンドン正社員に引き上げて活躍してもらうフローもできてきました。リクルートにもリモートワークを経験している方は強いですね!
●管理がコストが大きくなる傾向
労働時間によって報酬を払っているので時間管理は大きな問題です。
現状、確認としてワーカーにやってもらっているのは
・パソコン画面の動画キャプチャ
・グループウェア上のカレンダーに作業内容と時間を書き込んでもらう
・日報の提出(メールベース)
・チーム目標の設定
作業をしてもらっている際はずーっと画面をキャプチャしてもらっています。
パソコンの稼動は食いますが、それ程ストレスにはなりません。録画することで緊張感が生まれ作業効率も高まっています。
そのデータをGoogleドライブに上げてもらい管理者が飛ばし飛ばし確認し稼動として認めています。
作業の録画と同時に予定している作業と終わった作業をGoogleカレンダーに記入します。
カレンダーに記入することで、タスク内容とかかった時間が明確にわかりますので、振り返ってみる習慣を身につけるとこれは作業者、管理共にメリットです。どこに時間が割かれているかわかりますし、指導をする管理者にも全体が理解できるようになります。
最後にその日の作業が終わる際に日報をメールで送信してもらっています。
このメールは全員に送信です。CCに社内のスタッフ名が並びます。関連の無い人間にも情報を共有する事で、何をやっているか分かるようにし関連性を持たせています。
ワーカーには作業内容を専用シートに記入してもらい成果物と稼働時間の確認を月間で行います。
チームでの目標値を設定し作業の見直しと数値の確認をチームごとに行ってもらいます。
リモートワークではチームとしてのコミュニケーションが超重要なのでわかりやすい目標を立てることは絶対に必要です。ここは経営者の腕の見せ所!!!
管理はこれで問題ないと思いますが、管理コストがむちゃむちゃ上がります。。。
ITツールをどれだけ駆使していけるかと、リモートワークを理解し活用できる人材育成が必要です。
<結論>
ママコミュニティーを運営する身としてひしひしと感じているのは、この世の中には、働きたいママ、スキルフルなママが沢山いてその方たちが埋もれている現状です。
もちろん、今、第一線で働いているママさんも仕事と子育ての両立で必死になっている、というも含めて考えると省ける労力はドンドン省くべきです。通勤の時間、会議や打ち合わせの時間など無駄な時間は沢山あります。
また、スキルが無いとリモートワークの前に就職やお仕事がもらえない、厳しい現状もあります。育児休暇中や時間を見つけてのスキルアップを支援して行きたいと思いますっています。