Appleがすすめる「3つのテクノロジー学習」とは

Appleを創設したスティーブ・ジョブズは、創業間もない頃から各学校にコンピューターを支給し、テクノロジーを教育に取り入れることで既存の教育システムを改革し、子どもたちの人生を一変したいというビジョンを持っていました。

  
Appleのデジタル教育」の著者であるジョン・カウチは教育に情熱を注ぐスティーブ・ジョブズに共鳴し、巨大テクノロジー企業のひとつであるヒューレット・パッカードから当時まだ無名であったApple社へ、54番目の社員として入社しました。

Appleでは、AIやインターネットが進化した今だからこそできる、子ども一人ひとりに合わせたテクノロジー学習があると考え、著書の中で3つの革新的なテクノロジーを紹介しています。

・「アダプティブラーニング」

アダプティブラーニングを活用すると、AIが自動的に学習難易度を子どもたち一人ひとりに最適な内容に変えてくれるというもの。苦手なものは残しつつ、得意なものはより難易度の高いものに挑戦することができるようになります。クラス全員が同じレベルで学習を進められることはほとんどないため、それぞれが独自のペースで進められるようになります。また、レベルや称号といったゲーム的な要素も含まれているため、子どもたちの学習意欲を引き出すことにもつながりそうです。
  

・「IoT(モノのインターネット)」

「IoT」とは様々な”物”がインターネットで接続されることで、これらが通信して情報交換をすることで多くの効果を生み出します。これが教育の場で活用できるようになれば、教師が生徒の学習に対する反応をリアルタイムで見ることができ、それにより適切な対応をとることができるようになります。他にも教師が出席を取る必要がなくなる、ペン型スキャナーを使ってより効率的な勉強が可能になるなど、多くの活用方法を考えることができます。
  

・「3Dプリンター」

3Dプリンターでは、あらゆるものが3次元で造形することが可能になります。これを教育の場で活用し、さらには子どもたちの創造性が加わることで大人にも思いつかないような教材が生まれてくることでしょう。3Dプリンターは使用できる素材の幅も広いため、子どもたちに自分の手で何かを生み出すということを体験させることができるようになり、想像力や独創性を大きく伸ばすことができそうです。
  
  
Appleはこれからの学習で大切なのは創造性を高めるもの、協調して行うもの、難しすぎはしないがチャレンジ精神が必要となりやりがいのあるもので、従来の受け身型の学習システムから参加型のシステムに変える必要があるとしています。

近い将来、教育もどんどんデジタル化していくことで、より子どもたち一人ひとりの個性を伸ばすことのできる場所となっていきそうですね。
  
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