YouTube、ライブ配信のポリシーを変更
YouTubeは、未成年者がこの巨大動画サイト上で搾取され、食い物にされるのを防ぐ取り組みの一環として、ライブ配信のポリシーを変更することを発表しました。
米国時間6月3日付のブログ投稿において、｢幼い未成年者｣が大人の同伴なしで同プラットフォームでのライブ配信を行うことを規制すると述べています。今回規制対象とする｢幼い未成年者｣とは13歳未満の子どものことで、13歳未満の子どもは大人を介さないとYouTubeアカウントを作成することはできません。このポリシーに違反したチャンネルはライブ配信の利用を制限されることになります。YouTube側は、機械学習を使ってこの種のコンテンツを自動的に削除していく方針だとしています。
同日にThe New York Timesが報じたハーバード大の研究によれば、YouTubeで衣服を部分的にしか身につけていない子どもの動画を視聴すると、同じようなコンテンツの動画がお勧め機能で紹介されるそうです。つまり結果的に、子どもを性の対象と見ている人に、次々とそうした動画を提供するアルゴリズムが出来上がっていると、同研究は報告しているわけですね。
YouTubeが2017年、子どもを対象とした不適切な動画が多くの視聴回数を集めたことで批判を受け、数百万本の動画を削除することになったことは記憶に新しいのではないでしょうか。
2019年2月には、未成年者を危険にさらすコンテンツ管理の問題に関し、数千万件もの動画に対するコメントを無効にし、動画に付けられたコメントに問題があるとして400を超えるチャンネルを停止していますが、今回のポリシー変更もそういった状況への対応の一環と言えるでしょう。