中古品購入が当たり前の時代へ。ワンショット消費も拡大傾向
メルカリが、「2019年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動に関する意識調査」の結果を公表しました。こちらの調査は前年4月に続き今回で2度目です。
まず、中古品の購入・使用に対する抵抗感を問うたところ、全体では「抵抗を感じない」が過半数を超えました。アプリ非利用者に限ると、「抵抗を感じる」回答のほうがやや5割を上回りますが、それでも前年比6.2%減少という結果に。アプリ利用者に限るとこちらも前年より減少傾向にあり、「抵抗を感じる」はわずか3割程度。
次に、商品購入の際に重視することを聞いたところ、「新品であることを重視」と回答した割合は全体で3割弱。この数値は50代・60代で顕著で、前年比5~10%減少という数値が出ています。さらに、フリマアプリ利用者に中古品の購入頻度を聞くと、こちらも50代で大幅に増加しており、中高年層で中古品購入機会が急増していることが明らかになりました。
さて、フリマアプリ利用者・非利用者別に、不要品の扱いを聞くと、当然のことながらアプリ利用者は「売る」が最多でしたが、次点には「譲る」という選択肢が。一方でアプリ非利用者は「保管しておく」が最多、次点は「捨てる」となり、大きく異なる結果になりました。
今回の調査では、フリマアプリ利用者においては “自分が不要になった時には売る、ということを前提に買い物する”という意識が拡大していることも分かりました。若年層を中心に、新品で購入し必要なときだけ利用して売る“ワンショット消費”の傾向が強く見られたのです。こうした消費スタイルも、今後上の年代に広がっていくのではないかと思われます。