無意識の顧客心理をつかむヒアリングを!

よく聞かれる
・顧客に欲しいものを聞いても全然ヒントにならない
・商品やサービスを見せても批判しかされない
・ヒアリングは開発に直結しない
・ヒアリングからは大ヒットのアイディアは出てこない
と言われる顧客心理(顧客インサイト)ですが、実をいうと調査のやり方が間違っているかもしれません。
  
人間の心理は氷山のように95%は海の下(意識の下=無意識)になっており、強烈に欲しいものや必要だと思っている(顕在化している)意識はたったの5%に過ぎないのです。しかし、その無意識のなかで意思決定が行われているので、ヒアリングの方法も、もっと深い質問を用意しておかなくてはいけません。

このポイントをしっかりと押さえて顧客ヒアリングを行いましょう。
知っているだけで大きく変わってきます!
 
・わかっている。言葉にもできる。(顕在化している)
経験や知識からちゃんとした判断ができ意思表示ができる。
 
・わかっているけど、言葉にできない(顕在化していない)
ぼやっと頭の中でわかっているつもりだけれど、経験や知識がないので正確な判断ができない。またはニーズをまだ知らない。
 
・認めたくないので意識の外に追いやっている心理
自分がその感情を認めたくないので、心の奥底に追いやっている意識。プライドや人生観など。
 
・自分自身も気が付いていない意識
自分でも気が付いていないので、誰かが掘り返さないとわからない。セラピストや心理学者などが扱う一番心の底にあるものです。
 
顧客心理って”氷山”に似ているんです!
 
『顧客インサイトの具現化』とは
 わかっているけど、言葉にできない意識
 認めたくないので意識の外に追いやっている心理
をヒアリングし消費やサービスに紐付けていく作業のことです。
 
商品を前にしてこれは好きですか?では的確な答えが返ってこないというのもうなずけます。
これでは顕在化している意識に対して質問をしているので、経験や知識でジャッジをして感想を述べているだけです。
新しい商品はまだ体験したことのない要素が少なからず内包されています。そこを掘り下げて水面下(無意識)の部分まで調査しなければいけないのですね。
 
詳しい調査の方法は次回お送りします。