24時間営業のファミレスが姿を消していく、原因をマーケ目線で調査!
「朝活」を開始して約2年。
途切れ途切れ中断しながらも何とか生活の習慣になってきました。
朝5時半からの仕事は集中力も高まり、連絡などによって中断することもなく、非常に生産性が高いと感じてます。
しかし、悲しいかな自宅では集中ができず(誘惑がありすぎる・・・)毎朝、近場のジョナサンに繰り出しては仕事をする、という非効率なことをしております。
さて、今日お店の前に張り紙があり、
「10月1日から24時間営業を廃止し、朝6時からの営業に変わる」
とありました。ああ、朝のオアシスがなくなる。。。
と思いましたが、実際に仕事を始めるのは5時半。
30分くらいの集中力は持ちましょう。はい、頑張ります。
朝の時間帯は結構人がいるので6時からとなっているのかと思います。
自分を含め常連客が多く、いつも見る人が何人もいます。
超ロイヤルカスタマー。毎日500円を献金して帰ってきます。
ではどうして深夜帯の利益が確定できなくなたのでしょうか?
マーケティング目線で検証してみました。
目次
深夜営業しても売上増!の勝ち組ロイヤルホスト
まずは2016年に深夜営業を廃止し始め、2017年には完全に深夜営業をなくしたロイヤルホストの売上と営業利益(本業で稼いだお金)をチェックしてみましょう。
https://www.royal-holdings.co.jp/ir/finance/data.php
深夜営業を廃止した2016年から売上は変わらず、営業利益率が4.4%で過去5年間で最大となっています。
人件費を抑えてたのが一番の要因だと思いますが、深夜営業では利益は上がっていなかったんですね。
では、なぜ深夜営業を停止する外食産業が増えているのでしょうか?
少しネットで検索するといろいろな要因を分析するプロのコンサルの方が出てきました。
説得力があるかな、と思ったのは二つ
若者の、車という移動手段がなくなっただけ
深夜でチェーン店にいたのは若者。おじいちゃん、おばあちゃんは寝ちゃうし、子供連れのファミリーがいたらひんしゅくを買うのでいられない。って事で、メインの利用者は深夜作業をしている工事現場のおじちゃんか若者だけになります。
チェーン店に行くには駅前店などありますが圧倒的にロードサイドが多いはず。
自転車で集まってくるのは高校生までで、社会人クラスの若者は車でしょう。
しかし、若者の車保有率が完全に右肩下がり。
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/pdf/np102300.pdf
1999年に55.3%あった自動車保有率も、2009年には46.5%とたった10年で約10%減っていることになります。
今は2009年から10年経とうとしているので、恐ろしい結果になりそうです。
集まる手段がなくなってしまったら、そもそもレストランにいけませんね。。。
追い討ちをかけるスマートフォン
さらに自宅にいながら移動、食事、通信などのコストを気にせず、不特定多数の仲間とコミュニケーションをとれるスマートフォンが完全に普及。
20代、30代の普及率といったら!誰でも持っている下手すれば2台、3台です。
片手でコミュニケーションがとれるのに、リアルで会うと時間もお金もかかる世の中になってしまったんですね。
なので、自宅でポテチを食べながらスマートフォンで楽しむ、ということになるわけです。
もう夜はオートメーション化して、朝にシフトしよう!
夜の社交場は必要なくなったわけですが、急な食事などどうするんだ!という方もいると思います。
そこはこれですよ↓
そう、アマゾンゴー方式の無人店舗です。
人件費はほぼ必要なしで、商品を持って外に出るだけ。
社交場ではなくアイテムが手に入ればいいのですから、簡単です。
コンビニ各社も若者がドンドン減って、主要顧客がシニアにシフトしているようですが、拍車がかかるかも。
営業時間を短縮した外食チェーンは、客単価を引き上げることで成長をする必要があります。
朝のロイヤルカスタマーなんて熱いですよ。小さな金額ですが一番利益率の高いもの(ドリンクバー)を買って帰ってくれますからね~(笑)
以上、月日と共にマーケティング環境は変わるよ、というお話でした。