facebookは世界で最も環境に優しいSNSへ

facebookでは、2011年から競合企業や同業他社と仕様を共有したいとの考えから、独自の研究で培ってきたデータセンターやサーバ運用の最新テクノロジーの詳細な画像や仕様のドキュメントを「Open Compute Project」で公開しています。

そして今回データセンターの運用において再生可能エネルギーの100%使用と、温室効果ガスの排出量75%減少を2020年までに実現する計画を発表しました。
  
毎日、膨大な量のデータが世界中からポストされるfacebookでは、24時間365日稼働しつづけるデータセンターの電力消費量も相当です。facebookのデータセンターで2017年に使用した電力量は、アメリカの一般家庭約32万5000世帯の1年分の電力消費量に値するほどだとか。
  
facebookは再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」に参加しており、以前から太陽発電、風力発電などの再生可能エネルギープロジェクトを進めています。そして2018年の目標である再生可能エネルギー運用率50%を、すでに2017年に達成しました。
  
オレゴン州にある巨大データセンターでは、100%太陽光発電所の電力で稼働を始めており、現在も拡張が続いています。また、デンマークのデータセンターでは、排熱を利用した暖房システムにより最大で約7,000軒分の電力供給が可能となるようです。
さらに2022年からは、アジア初であるシンガポールにデータセンターが稼働する予定で、このデータセンターの電力は100%再生可能エネルギーでまかなわれ、同社の施設としては初めて「StatePoint Liquid Cooling」システムが装備されます。このシステムの導入により水と電力の消費量を最小限に抑えることができるとされており、facebookによるとシンガポールのような気候環境では、この技術は地下水の使用量を20%削減する可能性があるといいます。
  
ですが100%再生可能エネルギー運用を達成したとしても、炭素汚染問題がまだ残っています。2017年に、facebookが排出した二酸化炭素量は97万9000メガトン。これは、21万3000台の車からの排出量と同じです。
世界で最も環境に優しいSNSをめざして、facebookの今後の取り組みにも注目していきたいですね。
  
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