加盟店が便利になってもユーザーが使わなければ意味がない ──利用者視点でサービスを提供するみずほ銀行のモバイル決済戦略とは
「加盟店がいくら便利になっても、利用者が使わなければサービスそのものが成り立ちません。どちらがよいか悪いかではなく、利用者第一で、顧客体験価値をどう向上させるかが重要なポイントです」。
みずほ銀行個人マーケティング推進部デジタルチャネル開発チーム参事役の西本聡氏がそう語るように、常に利用者視点でサービスを提供してきたみずほ銀行。Appleとの連携によるスマホバンキングやNTTドコモとの連携によるARアプリ、Alexa対応のAmazon Echoスピーカーとの連携、そしてMoneyTreeやfinbeeとのAPI連携など、保守的な業界において先進的なモデルを築いてきました。
デビット決済「スマートデビット」とスマートフォンアプリ「みずほWallet」も、その気風の中で生まれたサービスの一つ。借金になるクレジット、チャージが面倒な電子マネーと違い、銀行口座直結のデビットカードであればこうしたデメリットを感じずにキャッシュレスを実現できる点が魅力だそう。
「Web企業の決済サービスが加盟店手数料0%を打ち出していたりしますが、彼らはあくまで手段としてデータを活用し、自身のコンテンツに顧客を引き込んだ上で価値を高めることに目を向けているのではないかと思います」と西本氏。手数料の安さが注目される中、あくまで「顧客目線」での利便性向上により戦いを挑んでいくそうです。
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