AppleがiTunesを終了へ

6月3日、Appleはカリフォルニアで開催された同社の年次イベント(WWDC)にて、今秋からの最新のOSには「iTunes」を搭載しないことを発表しました。

  
iTunesは2001年に登場し、ダウンロード型サービスで音楽の楽しみ方に革新をもたらしました。サービス開始以降、Apple製品には無料で初期搭載されており、2003年以降はWindowsでもiTunesが利用可能となって、誰でも気軽に音楽を、のちに映像をも楽しむことができるようになりました。
  
今後、iTunesの機能は「Apple Music」、「Apple Podcasts」、「Apple TV」の3つのアプリに分割されます。言い換えれば、ひとつの巨大なサービスから目的ごとに合わせて使いやすく細分化したものになるということではないでしょうか。つまり、iTunesが完全にその存在を消すわけではのではないのです。
  
このiTunes終了の引き金となっているのは、米国においてストリーミング配信が売り上げシェアの75%を超えダウンロード配信は低迷していること。しかし、完全にストリーミング配信のみになるわけではなく今後も購入してダウンロードすることは可能です。
日本レコード協会の調べによると、2018年の売り上げはストリーミング配信が348億円なのに対し、ダウンロード配信は256億円。その前年の2017年はストリーミング配信が263億円で、ダウンロード配信は270億円とつい最近までダウンロード配信の方が売り上げが大きかったのです。
これから日本でもストリーミング配信が主力になってくるとはいえ、まだまだ規模の大きな市場です。また、ダウンロード販売でのみ曲を出しているアーティストもいます。
  
iTunesの時代は終わりを迎えてしまいましたが、また違った形で受け継がれていくんですね。
  
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