SNS投稿が犯罪被害のきっかけになる?!気を付けるべきポイントはココ

SNSをきっかけに、犯罪被害にあう人が増えているのをご存知でしょうか。高須クリニックの高須克弥院長は、3千万円相当の金の延べ板を盗まれるなどの空き巣被害にあったそう。一体なぜSNSへの投稿で被害にあうのか、その流れを見ていきましょう。

じつは近年、SNSへの投稿を発端とした空き巣事件が増えています。たとえば、昨年秋に逮捕された愛知県の窃盗グループは、空き巣に入る標的をInstagramで抽出していたことが分かっています。写真の背景や、投稿についている友人たちとのコメントのやりとりから自宅を特定、犯行に及んでいました。

被害にあってしまったSNS投稿は何が問題だったのでしょうか。

例えば高須院長。事件があった5月4日には、「ポタポタなう」とがん治療のため病院で点滴を受けていることを公開しており、これを見ればその日は留守であることが明らかです。

一方高須院長が空き巣に入られた愛知県の別宅の場所は、以前から市レベルまでは明らかになっていました。その情報源となったのが、院長自ら過去に「帰宅なう」と位置情報と共に投稿していたツイート。投稿には玄関の扉写真も写っており、自宅が簡単に特定できそうな状態でした。

つまり自宅が特定できる状態であり、留守の期間が明らかだったため、空き巣に入られたと考えられますね。

自宅は、外観写真、周辺写真、位置情報など、様々な投稿で特定可能なわけですが、自宅の外観や場所については警戒していても、Instagramなどで自宅内で撮影した写真を投稿している人は多いと思います。

ところが、賃貸物件や売買物件を扱う不動産サイトを見ると、間取りや室内の写真が確認できますよね。SNSの投稿やコメントでの友人とのやりとりから、ある程度まで地区を特定できたらその付近の住宅情報を探し、サイトに掲載されている写真とSNSに投稿された室内の写真を見比べ、窓や柱の位置、扉の色、間取りなどの複数の情報が合えば…これも自宅の特定へと繋がってしまいます。

では、空き巣被害などに合わないためにはどうすればいいのでしょう。

簡単に言うと、リアルタイムの投稿は非常にリスクが高くなります。たとえば旅行中ではなく、帰宅してから「旅行をしていました」という投稿をするなど、時差をつけた投稿がおすすめです。

自宅を特定されないためには、自宅周辺1~2キロ以内では写真は撮らない、最寄り駅や行きつけの店など居住区の特定につながる投稿はしないなどの配慮も必要でしょう。SNSで友だちになる相手は信頼できる相手に限定した上で、公開範囲を友だち限定にすると、さらに安全性が高まってよいでしょう。

特に長期休暇の間はSNSなどをきっかけにターゲットと見定められ、空き巣被害につながる例が増えているようですので、くれぐれも注意してSNSの利用を楽しみたいものです。

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