マスマーケティングからマイクロマーケティングへ、その重要性について
デジタルメディア、スマートフォン、SNSの急速な普及やECやフリマアプリ、そしてファストファッションなどの台頭という社会変動にともない、生活者の価値観の多様化も急速に進んでいます。その結果、企業のマーケティング活動においても、従来型の「マスマーケティング」にとどまらず、「マイクロマーケティング」が必要な時代となりました。
今のメディアを取り巻く環境変化は、単なる「紙からデジタルへのシフト」にとどまりません。情報収集手段の選択肢が格段に増えたことで、カテゴリやニーズ、気分によって自由にメディアを使い分け行き来する…というメディアのシームレス化が進んでいる今、「特定のターゲットのみに情報を届ける」というマイクロマーケティングの難易度はますます高まっています。
価値観が多様化し、年代性別を問わず誰もが知っている「マストレンド」が生まれていた時代から、「マイクロトレンド」が同時多発的に複数発生する時代へと移り変わっているのが実態で、この「マイクロトレンド」を把握することが、マイクロマーケティングを成功させる上で非常に重要になってきます。
また、マイクロマーケティング時代においてのもう1つの重要な観点が「コミュニティ」です。
多様化が進むマイクロマーケティングの時代だからこそ、コミュニティが欠かせないものになっていくはず。
一方で、メディアも発信者という立ち位置から「メディア=コミュニティ」への転換が進んでいます。
これからのマイクロマーケティングを成功させるためには、一方的な発信と露出ではなく、コミュニティの拡大や活性化を目的とし、そこで発生する熱量を効果指標として施策を設計することが重要だということですね。