サイト運用は”自動販売機”に似ている、というお話。
長く快適にマイホームに住みたい、と考えたとき、定期的なリフォームというのは必要不可欠なものです。
あるいは、長く快適に車に乗りたいのであれば、定期的な車検、オイル交換、タイヤの交換。
メンテナンスというのは、どんなモノにおいても本来的に必要なものです。
しかしながら、サイトに関しては最終更新が5年以上前、レスポンシブ対応も当然なく、Flashで作成されたコンテンツがTOPに鎮座し、SSL化もされず、というサイトが、日本中に溢れかえっているのが実状。
どうもWEBサイトというのは、家や車と違って「一度作ればメンテナンスなど必要ない」と考える方が多いように見受けられます。
個人的なイメージとしては、WEBサイトの設置・運営は「自動販売機」のそれと似たところがあると思っています。
それは、設置者の思惑が「とにかくここに置いておけば売上につながる」という認識である反面、細かなメンテナンスを要するところなどです。
通常であればドリンクメーカーさんがあらゆる対応をしてくださるので設置者は意識しないものですが、もし「余計な金がかかるから」と業者に頼まず、社内でもだれも面倒を見なければ、どうなるか。
取り扱うドリンクはコンテンツです。在庫を切らさないよう、常に新しいものを補充する必要があります。
また、エナジードリンクが流行ればエナジードリンクを、タピオカミルクティが流行ればそれを…と売れ行きを伸ばすためにラインナップを常に変化させる必要もあるでしょう。
そのサイトで「取り扱う話題」は、後からの変更ができないという点において「設置場所や人通り」に相当するものではないでしょうか。
お金の話、仕事の話、男女の話などの「広範にわたる話題」は、まさに駅前の一等地。集客には困らなそうですが、そこら中に同業者がいて激戦区になるでしょう。
反対に、細い路地や裏通りには特定の人しか来そうにありません。これはニッチな話題を取り扱うサイトによく似ています。ニッチだからこそ、その情報を必要としている人の機微がわかる、というところもあるでしょう。
そして、時代の変化に応じて変化・対応をしなくてはいけなません。いわゆる保守と呼ばれるものです。
電子決済が新たに開発され、人々がそこに利便を感じたならばそれに対応したリフォームをかける必要が出てくるでしょう。
また、消費税増税などでの販売額変更などがあったりしたなら、それにも対応させないと法的な処置を受けてしまうこともあるかもしれません。
お釣りは足りているか。在庫は適切か。夏と冬で同じ商品を取り扱っていないか。どの商品が売れているか分析し、背景にはどんな世相があるのか。
「ジュースを売る」ためにであれば、これらがなぜ必要なのかわかりやすいと思います。
貴社のサイトは、駅前の一等地にあるメンテナンスの行き届いた全面液晶の最新式自動販売機でしょうか?
それとも、山奥にある打ち捨てられた電源も入っているか怪しい自動販売機でしょうか?