ユーザーコミュニケーションとサービス設計

まだまだ暑い日がつづきますね。
一部のネスタスタッフが熱狂していた甲子園大会も決勝を終え、今年は秋田の金足農業と王者・大阪桐蔭の激闘で大いに湧きました。
高校野球マーケティング、と称して各校の戦略をマーケティングに落としこむコラムなんかも、面白いかもしれません。

弊社では、マーケティング施策の一環としてママコミュニティ「ママプラス」のメンバーを集めてFGI(フォーカスグループ・インタビュー)を実施しています。
以前に公開した、カスタマーインサイトなどはこのFGIで出た意見をもとに作成されています。

これら、実際にそのサービス・商品に触れている方を集めて忌憚のない意見を出してもらうことは、ユーザーとのコミュニケーションというだけでなく商品開発・改善の新たな気づきを得るためにも活用されています。
ときには、その商品が選ばれている(または選ばれない)理由や、そのサービスの意外な(開発者が想定していない)利点などが浮き彫りになることもあるからです。

自社商品のユーザーとの接点というのは、toC企業においてはなかなか持ちにくいものだと考えられています。
単純にユーザーを集めるだけなら、お金と時間をかければ実現はするのでしょう。自社商品にハガキ等をつけて、高額な報酬のもとFGIを開催することは可能です。
しかし、それで集まるのは往々にして自社商品の”熱心なファン”ですので、他社商品のこういうところに負けているんだよ、ユーザーはこういうところで商品を選択しているんだよ、という気付きはなかなか得られないものなのです。
それでいて、労力も時間もお金もかかるとなれば、これは単純にコストパフォーマンスに見合うものではありません。

ネスタがもつママプラスというコミュニティは、育児世代のママに特化したものです。無作為に集めるコミュニティよりもよほど繊細ですし、時間的・肉体的・環境的制約もあります。
それでも、ママという属性はありとあらゆる商品やサービスと密接に関わるマスターピースですので、多くの企業様にご活用頂くことができています。
ママプラスに所属するママさんを集め、自社プロダクトについての意見を出してもらうというのは、ユーザーとの接点を持ちたい企業にも、あるいは持ちたくない企業にも「ちょうどよい」サービスと言えるのかもしれません。

お手軽にターゲットユーザーを集め、意見を聞き出すフォーカスグループを開催し、ユーザーコミュニケーションを図り、サービスの設計に役立てる。
御社の商品・サービスでも、試してみてはいかがでしょうか?