災害時に感じる、SNSの浸透感

不意の災害時に気になることは、災害の規模や被害の最新情報です。
早く逃げないと命に関わることもあります。一刻一秒が重要です。
 
緊急事態にはテレビで重要なことを伝えていない(バラエティーなどやっているとムカッと来るw)、ラジオも情報が断片的など情報収集に困ることが多々あります。当事者でこれなのですから、遠隔地の心配する家族が住んでいる、被害が及んでいない地域では情報が一瞬で消費されます。多分テレビならテロップ一文かニュースでチラッと記事を読む程度でしょう。
 
これは、マスメディアの限界ですね。
特定地域のニュースに非常に関心がある少数の意思は無視されてきました。
 
平成30年度版 情報通信白書(2017年当時の情報)ではニュースリソースとして信頼感は置けると言われていますが、
平成30年度 情報通信白書

年々下がり続けるテレビ視聴に見えるように、不祥事が相次ぐテレビ業界が信頼性をいつまで担保できるか見ものです。
マスメディアでは上記でもあるように全体に受ける情報を編集して配信しているからです。
自社の不都合なニュースなどは積極的に隠しますし、利害関係の影響で正確な情報が伝わっているのかと言う懸念もあります。各個人がニュースリソースとなるこの時代に“編集”が必要になるのかは議論が高まっているところですね。
 
話がそれましたが、災害等の緊急性が高いニュースや特定地域のニュースに関してはSNSが一般的になりつつあります。
情報共有の為に家族とSNSでつながっている方もいるでしょう。
しかし、LINEなどのクローズドな関係では緊急性の高い情報は集まりづらいので、twitterやfacebook、インスタグラムなど多数が投稿することによって迅速に情報収集ができるように、いざという時に備えていくことが必要になります。
 
今年の広島の水害、関西の台風被害、北海道の地震と、SNSで情報を受信し情報を集め、弊社ママプラス参加メンバーに連絡をとるなどは、ほぼSNSで完結しています。10年前では考えられなかった驚くばかりの情報収集方法です。
 
災害を通してという皮肉な結果ですが、企業として認識しなければいけないのは、それほど生活に浸透しているSNSをいつまでも新しいことと思っていると痛い目にあうということです。信頼の置ける情報リソースとなっているSNSの認識が甘いと感じています。
 
テレビもほとんど見ない、雑誌も見ない、チラシやDMなんてすぐにゴミ箱にポイ。
情報収集はもっぱらスマートニュースとLINEニュース。買いたいものはWEBで調べて、SNSでレビューを確認してECを巡回、もっと知りたければ店頭へ。そこで接客が悪かったりしたら、競合他社へ行く。自分のSNSアカウントで接客が悪かったブランドを冷静に拡散し、競合の商品をアップする。
災害時には一番にfacebookに自分の安否を報告する。家族から友だちからメッセージが送られてくる。
「停電解除されたから、そろそろそっちも解除されるかもね」など公式サイトにも掲載されていない情報が送られてくる。
SNSへの親近感はこうやって醸成されていきます。そうして一日何度も何度も画面を見るようになる。
コミュニケーションが変化していく。
 
平成30年度版 情報通信白書ではそんな世代が30代まで支配的になっていると分析できます。
平成30年度版 情報通信白書
年々のインターネットの伸び率を考えると、5年くらい先には40代もシフトを完了させ、社会のメインストリームが変わると考えています。
 
さて、SNSってまだ新しい技術だとお思いになりますか?