34才までのZ世代、ミレニアル世代の主戦場はソーシャルメディアになってるぞ!

先週末にfacebookの個人アカウントをつらつら見ていると面白い記事がアップされておりました。
デロイトトーマツから出ていた「デジタルメディア利用実態調査 2018 ―日本編―」です。
 
無料でダウンロードできるので是非見てください。(私が作ったものではないですが(笑))
デロイトトーマツ デジタルメディア利用実態調査 2018 ―日本編―
 
こういう統計情報って本当に面白いですね。ちょっと分析してみます!

 
 

調査対象

2007年からグローバルで同一調査をおこなっているようです。
日本での実施は12回目で、今回は2018年6月に14才以上の2083名からアンケートをおこない集計しました。
年齢構成やセグメントなどは明記されていないので、バイアスあるかもです。
しかも年齢のわけ方が恣意的でちょっと面白い。
 
従来のSNSやニュース、広告に加えて、映像やVR、eスポーツまで幅を広げて調査しているレポートで、Z世代(14才から20才)、ミレニアル世代(21才から34才)を中心に調査したことが良くわかります。私はミレニアル世代に(気持ちは)属します(笑)

テレビからスマートフォンに移行しまくってる

まずはテレビの視聴方法。
テレビの視聴方法 
職業柄いろいろな資料を横断的に見ていますが、Z世代とミレニアル世代は確実にテレビ離れしています。
録画して番組を見る時にCMを律儀に見ているユーザーはいませんよ。リモコン片手に早送り、でしょ。
しかも、ストリーミング動画が倍に増えている現状は、仕事が忙しくってリアルタイムに家にいない、説が濃厚です。
 
スポーツ観戦ですらスマートフォン、タブレットに移行しつつある現状がテレビ業界の危機感をあらわしています。
 
スポーツ観戦ですらスマートフォン、タブレットに移行しつつある
Z世代、ミレニアル世代の40%~50%がスマホ、タブレット、PCでスポーツ観戦!
オリンピックの放映権獲得にネット配信企業が名乗りを上げるのもそう遠いことではなさそうです。
 
 

ニュースの取得方法ではZ世代のSNS活用が目立つが、30才以上はテレビに振り戻し

ニュースの取得方法ではZ世代のSNS活用が目立つが、30才以上はテレビに振り戻し
14才から27才までの世代ではテレビからのニュース視聴は減っているのですが、それ以上の年齢ではテレビへの振り戻しが起こっていますね。yahoo!ニュースやスマートニュースなどのアグリゲーターが下がっているので、フェイクニュースなどの事件が信頼性を低下させたのかもしれません。
 
Z世代、ミレニアル世代のSNSの信頼は高いようで28%、19%になっています。
フェイクニュースなど気にならないのか?の質問には
フェイクニュースなど気にならないのか?
気にはなっているけど、記事のソース元をチェックして信頼性を高めている、という回答。
60%から70%のユーザーが、自分で情報を能動的に取得する癖がついているようですね。
この世代はテレビでボーっと情報を取得するのは苦手なのでしょう。知りたい情報が手に入らないなら、すぐにスマホに手を伸ばすでしょうから。
 
 

ブランド強化だけでなく、コミュニケーションもSNS経由が推奨される

ブランド強化だけでなく、コミュニケーションもSNS経由が推奨される
Z世代、ミレニアル世代の4人に1人が企業とSNS上でコミュニケーションをとっており、35才~51才でも5人に1人がコミュニケーションをとっていることがわかります。SNSは広報、ブランディングだけでなく、カスタマーセンターを併せ持った存在になりつつあると言うことです。
 
特に20代から50代は平日10時から17時までの電話対応を準備しても仕事してますからね。。
連絡しても、担当者間でたらいまわしになって時間がかかる始末。スマホで時間を選ばずコミュニケーションできるSNS上でのカスタマーセンターは大いにありですね。
  
企業SNSに対する思考は以下のようです。

WEBサイトよりも情報をリアルタイムで得られるし、タイムラインに自動で上がってくるのでチェックが楽チンで、強いつながりを感じる、という結果に。Z世代、ミレニアム世代ともに前回調査よりも強くなっています。
 
フォロワー数=ブランド価値になってきているのもうなずけます。でも、企業アカウントのフォロワーに外国人とか多いとすぐばれちゃうから気をつけてください!
 
 

まとめ

テレビの視聴率が下がってきているのはわかっていますが、SNSが完全に生活に溶け込んでいる世代が徐々に増えてきた実感がありますね。
 
コミュニケーション、ブランディング、販促とSNS上で完結することが望まれており、いちいち公式サイトに行って情報を拾うよりもSNSで流してよ、という感じですね。
 
商品認知は口コミならぬシェアで拡散し、完結する。その時にはちゃんと情報ソースも確認する。
うん、若者は結構情報の扱いが上手になっているのではないでしょうか?
 
広告系やVR(?)の分析解説はまた次回!