SNSマーケティングを始めるにあたって必要な事 ④コンテンツ作成のチーム作りと方法

今回から複数回に渡って「SNSを始めるにあたって必要なこと」と題した連載記事を書くこととしました。
全体感の理解と抑えておきたいポイントを盛り込んだ、弊社のノウハウを惜しげもなく公開します!
それでは、第4回「コンテンツ作成のチーム作りと方法」の始まりです!

第1回 KGI、KPI設定と全体への共有
第2回 徹底的なターゲット選定
第3回 ターゲットが心の底から欲しがる情報を見極める

3つの役割分担で、継続性のあるSNSマーケティング施策に!

ターゲットも決まりしっかりと思考方法も理解できました。4つの骨太なコンテンツ企画も立てることができました。
では運用に入っていきましょう!(やっと運用です!!)
 
SNSは毎日の投稿が重要になります。日々、コンテンツを作り出し、精製し、加工し、配信をしていかなければいけません。
運用するにはチームが必要です。一人では日々の投稿は難しいでしょう。専任者(リーダー)が一人、兼任者(運用担当、アカウント担当)が2人が理想的です。指揮命令をリーダーが行いデイリーの運用を運用担当が手を動かします。予算や経営への説得をアカウント担当が行います。
 

●リーダーの役割と仕事
  • KPI、KGIの達成率の管理
  • 全体的な企画管理
  • スケジュール管理
  • ターゲット理解、情報のバージョンアップ
  • クオリティー管理
  • 問題点の確認・改良ループをまわす

全体的な責任を持った担当者になります。第1回 KGI、KPI設定と全体への共有で決めた「KPI、KGIの達成」を目標とします。目標達成のためにスケジュール管理、投稿のクオリティー管理、ターゲットの理解を進めます。
 

●運用担当者の役割と仕事
  • ターゲット、投稿企画理解
  • 日々の投稿作業
  • ユーザーとのコミュニケーション
  • 改善点の抽出、報告

日常の投稿を行う運用を担当します。ユーザーとのコミュニケーションをとるため、できればターゲットに近しい人間が作業に当たれるのが理想です。
そうでない場合は第3回 ターゲットが心の底から欲しがる情報を見極める理解で解説したようなフォーカスグループに参加するなどターゲットの思考方法をしっかりと押さえて運用に当たりましょう。
 

●アカウント担当者の役割と仕事
  • KGI、KPIの達成責任
  • 予算管理
  • 経営への施策説明
  • トラブル時の最終決定者

アカウント担当は職責の高い経営層にお願いしたいところです。
最終決定者とのパイプ役と施策の説明をバックヤードで進めます。
新しい技術にはなかなか投資が続かないという悪癖が組織には良く見られます。そこをハンドリングし施策のKPI報告、実績の理解、予算の確保を担当します。
得てしておじさんがこのパートにつくのが最良な結果になります。デイリーでの運用にはあまり口を出さずに成果に注視した姿勢が好ましいです。
 
 

難しい顔してたら効果は出ない!楽しんだ者勝ちのSNSマーケティング

関係者全員に対して言えることなのですが、全員がSNSのことをきちんと知っておくことが重要です。
SNSを触ったことが無い担当者と、SNSを日常的に活用している担当者では、どちらが成果を出せるでしょうか?
どういった投稿が好まれるか、共感を誘うにはどのような投稿がいいか、そういった感性の部分がSNS運用に結構重要になります。単純にかっこいい、かわいい、テキストの書き方などで見え方が変わり反応率が変わるのです。
 
この感性が共有できていないと、数値ばかりを追いかけることになります。
毎月のレポートで数値だけが一人歩きし出すと施策がおかしくなってきます。数値を上げるためだったら何でもOKになることがあります。
いいね!を買ってみたり、広告に資金をつぎ込んだり、ステルスマーケティングなどもこういった実際にSNSを使っていないユーザーが始めたのではないかと思えてきます。
 
商品をピッカピカに絶賛している投稿はやはり、違和感があります。
ユーザー側にたってその微妙な違和感がわかるかどうか、が重要です。
なので、関わる方には皆SNSを沢山さわって楽しさや“共感”を実際に味わってもらうことが一番です。
 
ターゲットに楽しんでもらうために始めたSNSです。担当者が楽しんじゃいけない、なんて事はありませんよね!
 
 

おじさんはサポート役。リーダーは社内の有識者から最新情報を得ること

SNSマーケティングはターゲットの目線で投稿をしていきますが全く商品・サービスに触れないわけにもいきません。
しかし、商品のことだけではダメ、商品と離れすぎていてもダメ、というとても難しいコンテンツを制作し続けなくてはいけません。

そこで役に立つのがおじさんの経験値!
若い子には無い、商品の深い知識と経験で若手をサポートする役に徹する、のが成功への近道です。
ここでおじさんが表に出すぎるとダメです。投稿に新鮮さが無くなり、面白くなくなります(経験上の偏見です)。
知識や経験値は投稿に隠し味として“ふりかける”くらいがちょうどいい味を出します!
 
また、リーダーはチーム以外の社内有識者とパイプを作っておくことも重要です。
社内に一人はSNSがんがん使っている若手がいるはずです。20代ですと個人アカウントを複数持っている人間も多数います。
リーダーは積極的に交流を図り、現在の会社アカウントの意見を聞きましょう。批判的な意見をもらった方が改善するためのプラス情報になるので遠慮せずに意見をいってもらう環境を作りましょう。
 
SNSマーケティングチーム編成
 

データをもとに話せるチーム作り

SNSは良くも悪くも反応がほぼ全てデータで取れます。
企画、施策、キャンペーンなどKPIに定めている数値に何が影響しているのか?どうすれば改善するのか?次回からはどうすればいいのか?などデータで話をするチーム作りが必要です。
 
データで話をするコツは定点レポートを制作しチームで話をしっかりとすることです。
レポート作りにはコツが必要ですので弊社のような専門企業を使ってもらうのも1つの選択肢です。
 
 

まとめ

チーム作りには組織のリソースが大きく関わってきます。理想としている形がなかなか取れないとも思います。
 
しかし、基本は一緒です。
経営とのKGI、KPI共有と説明で継続的な運用を目差します。運用では日々の投稿を企画に沿って制作し配信していきます。ターゲットの理解に勤め、最新情報や評価を社内有識者にヒアリングを行う。
 
一人では全ては難しいと思いますがポイントを抑えることでチーム作りはできます。
さて、次回はついに運用になります!

次回は「スムーズな運用を可能にする実践方法」を解説します。