企業twitterの運用が止まってしまう理由と対策②
企業によるアカウント運用の3つの大きな壁のうち、前回は1”ネタ切れ”について解説・対策をお伝えしました。今回は2の”自然消滅”についてお伝えしていきます。
前回の記事はこちら
1.ネタ切れ(更新するコンテンツの純粋な不足・何を配信していいのかわからない)
2.自然消滅(更新することの意義が不明瞭になり優先順位が落ちていく)
下記のような企業と、そのアカウントをペルソナとして設定しました。
・メーカーとしてBtoCの発酵食品を製造。料理をする方なら聞いたことがあるプロダクトを2つ持っている。
・運用の担当は入社2年目の新入社員(男性)、その上席の課長の2名。
・アカウントのフォロワー数は500、フォロー数は300。発信は月に3回ほど。インフォメーション的な使い方をしている。
なぜ更新が自然に減少し消滅してしまうのか
自然消滅パターンは、まず「なぜそうなってしまうのか」についての話を先に。自然消滅パターンはモチベーションの低下によって発生します。「このアカウント更新にリソースをかける意味はあるの?」という疑念が蔓延し、更新の優先順位が徐々に低下していき、やがて停止するというパターンです。
なぜこうなってしまうのかは明白で、設定した目標値や指標を達成していない場合からです。企業がアカウントを運用する以上、どこかに評価点を置くと思うのですが、その設定した目標が達成の糸口が見えない、というのが意欲に最もダメージを与えてきます。
はじめに断言すると、SNSを更新することが直接の商品購入や来店などの成果につながることは(広告をかけるなどしない限り)ほぼ0です。それはSNSを過大評価しているか、理解していないかのどちらかです。
また、よくあるのが「認知向上」を目標とするケースですが、これも数字で測定することが非常に困難な指標であり、達成・未達成の判断も同様に困難です。
つまり、それらを指標として設定するのは、残念ながらSNSに対して期待する成果として適切ではない、ということになります。
なんのためのSNS運用なのかをはっきりと決めよう
これは実は運用を外部に委託している場合でも、自社で回している場合でも同様に発生します。自分たちはSNSのことはよくわからないから、外部に丸投げしよう!で上手くいくケースは、よほど運用慣れしている会社に委託(=高額な運用費用を支払える)しない限り難しいと思って下さい。
SNSは情報発信と、その投稿を見て反応してくれるユーザーと接点が持てる、というのが強みです。
そこを理解した上で、それでもSNSを運用するのはなんのためなのか?をしっかりと設定する必要があります。競業他社がやっているから、ではモチベーション的にも長く続けることは困難です。
情報発信と割り切ったなら、その指標はあくまでTwitter内で完結する”インプレッション”にすべきで、サイトへの流入までをtwitterに求めることはしないほうが良いです。(測定はしましょう)
いかがでしょうか。SNS運用はスタートさせるのはとても簡単な反面、動かしていくなかで壁にぶつかることもとても多いことが経験則上わかっています。
コンテンツを計画的に作り、適切な目標を立て、解析を見て反応の良し悪しを分析する。いわゆるPDCAでありますが、これこそがアカウントを沈黙させない最も重要なことだということをしっかりと認識して取り組みましょうね!